太陽熱による調理（ソーラークッキング）とは、レンズや反射鏡を用いて集光した太陽光を黒い鍋に照射して得られる太陽熱を利用して調理を行うため、燃料を使いません。太陽熱という自然のエネルギーを利用する試みは、環境教育等に活用されるなど、現在、大変注目を浴びています。海外では、特に砂漠化や森林破壊で薪が不足する地域で応用されています。
ソーラークッキングの調理器具は、安価な材料費で手作り可能な小型なものから、集光や断熱（保温熱）を考えた本格的なものまで様々です。
本講座では、太陽熱と保温熱による料理および調理器具の作成をワークショップ形式で初心者向けに実践し、参加者みずからがこの“環境にやさしい調理法”を環境教育の一手段として体得してもらうこと、更に講義を通じて世界のエネルギー問題を考え、グローバルな視点に立った環境問題により関心を持っていただくことがねらいです。