思春期・青年期にはどんな栄養が必要か知っていますか？

人が生まれてから老人になるまで、
乳幼児期→小学校期→中学・高校期→
青年期→壮年期→熟年期と、
成長し歳を重ねていく一生の流れがあります。

各ライフステージでどんな健康課題があり、
どんな食と栄養に気をつければ良いのかを
お届けいたします。

【概要】

①第二次性徴の発現から、身長増加が停止するまでの成長が加速する期間を思春期と言う。
性ホルモンの分泌が高まり、性器成熟変化が起こり、男性としてのあるいは女性としての成人体型が完成する時期である。

②思考力が高まり、抽象的思考が可能になり、自我を確立し、精神的に自立した存在へと発達を遂げていく。

③思春期の栄養の良否はこれに続く成人期の健康に多大な影響を与える
特に女子は母性機能の発達過程にあり、母性の確立の上からもこの時期の栄養は大切である。

④栄養素摂取量の特徴は男子ではエネルギーとカルシウムが所要量を下回っており、女子ではエネルギー、カルシウム、鉄が主要量を下回っている。

⑤思春期の発来開始やその進行速度には性差があり個人差も大きく、栄養状態の判断が難しい時期である。しかし、摂食障害や貧血のように栄養障害が発症するリスクが高い時期でもあり、栄養状態の注意深いチェックが必要である。

⑥摂食障害は、肥満恐怖や痩せ願望により、食べることを恐れるようになる心身症の1種であり、本人の意思による節食が行われる。
発症要因となった心因を探り家族をも含めた心理療法が重要である。

⑦若年時より、以後の人生に備えて、基本的な栄養の知識と実践力を養うと同時に、適正な色習慣と運動習慣、喫煙、飲酒、薬物乱用など生活全般にわたり幅広い健康教育が必要である。

など

【講師】
　上原　成未（うえはら　なるみ）さん
　ハピネスライフ 健康・栄養サポート 管理栄養士
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